一緒に考えよう、ニューノーマル

羊羹を野菜に見立ててみたら?

誰かを思い ものをえらぶ研究会

ものを買うとき、使うときに渡すとき。あなたはどんな工夫をしていますか? 「ものづかい」は使い方や包み方、渡し方を自由に想像することで一気に可能性が広がります。
おもいやりとは何か? 「おもいやり」には、思いをやる・馳せるといった意味があります。それはそのまま誰かに対して思いを馳せ、どんなことをしたら喜んでもらえるのか想像して、自分なりの工夫をすることです。
今回は、そんなものづかいの知恵を日々の暮らしに取り入れるための題材として、佐賀の名産品「小城羊羹」を取り上げます。切り方や食べ方、包み方や渡し方を工夫することで、手土産やおもてなしの席のみならず、家庭などさまざまなシーンでおもいやりを表現することができるはず。佐賀流のおもいやりのカタチ、ぜひあなたも取り入れてみませんか?

佐賀の手土産羊羹をとっかかりに、現代の思いやりのシーンについて考えよう。

研究会プロセス

New Normal
羊羹は“素材” 野菜に見立てて切ってみる

大きな羊羹をもらってしまったとき、食べきれるか不安になる人もいるかもしれません。しかし羊羹を単なるお菓子として食べるのではなく、人参やベーコンと同じような「素材」として捉えてみると、新しい可能性が見えてきます。八百屋さんで買うような感覚で、気軽に羊羹を今の生活に取り入れてみましょう。 角切りしたものはグラノーラの具材やおつまみとして、薄くスライスしたものならトーストにのせて、あるいは縦長に切ってバゲットに挟み、羊羹バターサンドに。ほかにも型抜きやザク切り、短冊型など、切り方次第で使い道はさまざまです。

Tradition
ポイントは「厚み」!? 歴史に裏付けされた食べ方作法

もともと中国でつくられていた羊の血を固めた煮こごり(羹:あつもの)の一種であった羊羹は、点心のひとつとして禅宗とともに日本に伝来。その後、精進料理として豆類が使われるようになり、さらには砂糖や寒天が加えられ、今に続くお菓子の羊羹へと独自の発達を遂げました。
そんな羊羹の食べ方といえば、厚く切り分けられたものを各自が手許で楊枝を使って切り、いただくというもの。お茶請けとして愛されてきた中で培われた伝統の食べ方です。

ひとくち羊羹 アイスバー型

アイスバーの形をした3色展開のかわいい羊羹もありかも?食品サンプルで再現したグッズはNNショップで買えちゃいます。

ひとくち羊羹 木の実型

角を削って出て来たのは枝から生える羊羹の実。こんな羊羹があったら誰かにあげたくなっちゃうかも。

羊羹と甘栗のマスカルポーネ

1. 羊羹をサイコロ状に切り、甘栗を小さく砕く/2. ラム酒を数滴混ぜる/3. マスカルポーネをよく混ぜあわせて完成!

夜の羊羹バーおつまみ

1. 羊羹を一口サイズに切る/2. クラッカーにクリームチーズと羊羹、胡桃、粒胡椒、イチジクのラム酒漬けなどを組み合わせて完成!

羊羹バターサンド

1. 羊羹を縦長に半分に切る/2. バゲットに挟みトースターで焼く/3. 3cmほどに切り、最後にバターを挟み、程よく溶けたら完成!

羊羹グラノーラ

1. 羊羹をサイコロ状に切る/2. 甘さ控えめのグラノーラに適宜切った羊羹を混ぜる/3. 牛乳を加えて完成!

一緒に考える人

高塚裕子bowl 店長

協力企業

村岡総本舗 羊羹資料館

佐賀県小城市小城町861
TEL 0952-72-2131
OPEN 8:00~17:00 無休

森山製帽所

佐賀県佐賀市道祖元町106
TEL 0952-24-4211
OPEN 9:00-18:00 日休