一緒に考えよう、ニューノーマル

感性を刺激する、これからのあそびとは?

デジタル×佐賀の素材 感性UPUP研究会

子どもはあそびの先生です。想像を膨らませ、なんでも自由にあそびの材料・あそびの道具として編集して生まれ変わらせていきます。
歴史学者のヨハン・ホイジンガは、あそびこそほかの動物と人間を分かつものと考え、人間を「ホモ・ルーデンス(あそぶ人)」と呼びました。自由奔放な子どもたちはあそびを通じて生きる知恵を磨き、あそび方を忘れてしまった大人は、あそびを通じて人間らしさを取り戻す。今こそ、そんな機会が求められているのではないでしょうか。
「あそぶ」研究会では、デジタルファブリケーションの力を借りながら佐賀の自然素材や工業素材を使ったオリジナル隠れ家づくりを実施することで、あそびのプロセスと方法について考察しました。身近な素材との出会い直しにより、目の前の風景が変わり、佐賀という土地がさらに魅力的に見えてくるはずです。

身の回りにある素材をつかって、クリエイティブにあそんでみよう。

研究会プロセス

Factory Tour & Workshop
木のおもちゃ工場見学

飛鳥工房を見学し、木と向き合い続けるあそびの達人、廣松利彦さんとのワークショップ。木の素材感を活かしたあそび方について意見を交わしました。この議論を経て、自然素材であり工業素材でもある「木」と子どもが出会い、インスピレーションや想像力をかたちにするプロセスをデザインすることに決定。佐賀の素材を活かした隠れ家をつくることになりました。

Material Hunting
佐賀の素材探し

木に限定せず、いろんな工業製品も見つけました。佐賀県内の企業さんにご協力いただき、無垢材、積み木、和紙、加工済み麦わら、布、紙管、段ボール、紙のアングル、プラスチックなどなどさまざまな素材を集めました。

Co-creation
子どもワークショップ

子どもが難なく隠れ家づくりができるように、必要なパーツを設計・試作しました。そして、ゴムを巻くだけで簡単に留められるジョイント・パーツを開発し、3Dプリンターで出力することにしました。

Prototyping
デジタルファブリケーションを使った試作

見えないところにもこだわりを持って仕上げる子、外観よりも内装と居心地を重視する子、隠れ家づくりより武器づくりに夢中になる子、いろいろなタイプの子どもが参加してくれて、個性豊かな隠れ家が完成!

素材提供企業:(株)エフピコ、住まいの木工房むっく、(株)ニューリード、佐賀板紙(株)、(株)佐賀新聞社、(有)佐賀段ボール商会、名尾手すき和紙、森山製帽所

開発アイテム

ジョイント・パーツ「補助忍者ゴムまき」

annolabオリジナルの3Dプリンター「anno3DP」によってつくられた、さまざまな素材の結びつけを補助するジョイント・パーツ「補助忍者ゴムまき」。丸いパーツの切れ込みにゴムを差し込むと、ゴムを緩めることなく簡単に固定することができます。

一緒に考える人

藤岡定anno lab / デジタルクリエーター

遠藤幹子マザー・アーキテクチュア / 建築家

協力企業

飛鳥工房

佐賀県佐賀市諸富町徳富112-4
TEL 0952-47-5697
OPEN 10:00-18:00 無休

IMARI

佐賀県伊万里市大川内町甲984-3
TEL 0955-22-4185
OPEN 8:00-17:00 土日休